風邪シロップを全部飲んじゃった!
前日あたりから子供たちが風邪気味だったので
子供用の市販薬(かぜシロップ)を飲ませてました。
元々あったシロップが無くなったので
また新品を買ってキッチンカウンターに置いていたら・・・
あれ?いつの間にか無い・・・。
後で分かった事ですが
子供たちが 「 お薬飲む~開けて~ 」 と爺ちゃんに持っていき
爺ちゃんは言われたままに封を開け
マグカップに全量ドボドボ~
それを二人で互いに交替しながら全部飲んじゃった!
その事実に気づいたのは既に30分も後になってから!
子供たちは・・・と見れば
まだ特段変わった様子もなくキャッキャッと遊んでいる。
時間は19:00。
大慌てで二人を車に放り込んで救急に直行!
頭の中では
「 まず吐かせた方が良かったかな 」
「 いや水か牛乳を大量に飲ませた方が・・・」
「 着いたら胃の洗浄が必要だったりするのかな 」
「 意識不明になったりして大変な事になったら・・・ 」
などグルグルといろんな思いが駆け巡ります。
救急に着いて受付を済ませ、診察を待ちました。
事前に電話で伝えてあったものの結局30分以上待たされる。
移動も含めると既に90分が経過してました。
子供たちは待合室でも変わる様子なく、いつも以上に元気。
「 絵本読んで~ 」 などと動き回ってます。
そのうちやっと呼ばれて診察室へ。
アレルギーの有無や数日前からの様子などを詳細に確認。
二人を聴診器や触診で診察。
そして先生は
まず、飲んでしまってから時間が経っているので、胃洗浄などの措置は意味がないこと。
また一般的に市販薬は比較的弱く作ってあり、特に子供用はもっと弱いこと。
などの説明がありました。
そのうえで箱書きの成分を調べて下さり
一ビン全量(120ml中)の成分
アセトアミノフェン 600mg/解熱剤。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 40mg/呼吸を楽にし咳を鎮める。
クロルフェニラミンマレイン酸塩 5mg/くしゃみ鼻水を抑える。
ナンテンジツ流エキス 1.6ml/生薬。せきを鎮める。
この中で多量に入った場合に問題があるものは 「 アセトアミノフェン 」 で、急性の肝機能障害の可能性があり、また同時に解熱剤であるため、大量に入ってしまう事で体温が下がりすぎる事が考えられるそうです。
ただ、肝機能障害については体重1kgあたりの分量で200mgを超えた場合であり、仮に1ビン120ml全量飲んだとしても、ウチの子の場合は体重12kgなので、600mg÷12=50mg/kgとなり、問題となる200mgの25%にしか達しないため、まずは問題ないとの見解でした。
今回ウチの子たちは互いに回し飲みをしているため、どちらかが多く飲んでいる可能性もある。しかし上記の事から、例え一人で全部飲んでも心配するほどの事はないだろうとの事でした。
ただし、アレルギーなど体質にもよるため、箱書きにあるような副作用が出る可能性は否定できず朝までは注意深く経過観察をする必要があるが、何事もなく24時間経過すれば後は心配ないとの事でした。
まずは体温が下がるのが一番可能性が高いので、そこは注意深く様子を見て下さいとの事でした。
とりあえず少し安心。
会計を済ませて病院を出ました。
帰りの車内では二人ともすぐに寝てしまう。
眠気も強く出やすいらしいのですが、もう21:00にもなっていたので、いつも寝る時間だし単に眠くて寝てしまったのかも知れません。
時折ムニャムニャと寝言を言ってるので大丈夫でしょう。
家に着いてベッドに置くと、もうスヤスヤと寝息をたてて完全に寝てしまいました。
もともと風呂上がりでパジャマだったので着替えの必要もありません。
それから深夜まで何度も何度も15分おきくらいに顔を近づけては様子をみてました。
途中、体温計で測ってみると一人は36.1。いつもの平熱は37.0です。
もう一人は35.4。いつもの平熱は36.8くらいです。
ちょっとこちらが低い。体も少し冷たい感じ。うっすらと汗ばんでいる。
解熱剤で少し発汗して下がっている?
でも寝ている時の平熱って測った事ありません
普通、誰でも寝れば体温は1~2度下がる訳なので
これがいつもより低いのかサッパリ分かりません
まずは気持ちよさそうにスースー寝てるので、そう心配はないだろうとの事で、あとは妻とそれぞれ添い寝をしながら朝まで様子見をしました。
明けて朝
子供達はいつも通り元気に走り回り
ごはんをモリモリ食べて
普通に保育園に送り出しました
先生にも事情を話し、一応は様子観察をお願いしましたが、夕方まで元気に過ごしていたようです。
結果、今回は大事に至らず終える事ができましたが、いろいろ勉強になりました。
この風邪シロップは単にキャップを回してもカチカチと空回りするようになっており、大人が押しながら回さないと開かないようになっています。
なので子供が自分で開けて誤飲することはないと安心して手の届く所に置いてしまった事や、大人が誤った与え方をしてしまった事など、複数の不注意や認識の甘さが重なって招いた危険な事例でした。
今回は子供用でしたが、大人の風邪薬だったりすると命の危険もあるそうです。
特に医者から処方されたりするものは市販薬より強いので更に危険も増します。
育児をするうえで誤飲には本当に気をつけましょう。
1本クチに入れてしまったら子供は致死量。
大人でも2本で致死量に達します。
喫煙家庭は注意する以前に
取り返しがつかない事にならないようタバコは辞めた方が良いでしょう。
子供のために長生きもしなくちゃなりませんしね
ちなみにタバコ誤飲の場合は水などを飲ませてはいけません。ニコチンが溶け出して吸収率を上げてしまい危険度が格段に増します。また空き缶などを灰皿にすると、中の水分に溶けたニコチンを直接飲むので致死率が高くなります。
ムヒのこどもかぜシロップSa 120ml(いちご味)『指定第2類医薬品』 |
▼メーカー商品ページ
ムヒのこどもかぜシロップ イチゴ味(Sa) ピーチ味(Pa)
▼よくある質問より抜粋
Q.ムヒのこどもかぜシロップを容器の半分ほど飲んでしまいました。
A.今までの誤飲事例からみて、重篤な症状が出た例はありません。症状が出るとすれば、眠くなることが考えられます。そのような場合は保温して寝かせてあげてください。呼吸などいつもとかなり違うようでしたら医師の診察を受けてください。
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